「ありがとう」が言えなくなった関係と向き合いたくなった時に

いつから「ありがとう」と言わなくなったのだろう。昔はちゃんと言っていた気がするのに、今では口から出てこない。家族だから当然、という空気が流れていて、感謝の言葉が妙によそよそしく感じてしまう。

洗濯物を畳んでもらっても、食事を作ってもらっても、「お疲れさま」とは言えるけれど「ありがとう」は言えない。なぜだろう。恥ずかしいのか、慣れてしまったのか、それとも当たり前だと思っているのか。

他人にはちゃんと「ありがとうございます」と言える。むしろ意識的に感謝を伝えようとしている。でも家族に対しては、感謝の気持ちがあってもそれを言葉にすることに躊躇してしまう。

もしかしたら、家族との関係が近すぎて、お互いに甘えているのかもしれない。「言わなくても分かるでしょう」という気持ちが、いつの間にか感謝を表現することを面倒に感じさせているのかもしれない。

でも、言わなければ伝わらないこともある。感謝の気持ちは心の中にあっても、それを相手が感じ取れるかどうかは別の話だ。むしろ、当たり前だと思われていると感じて、相手が寂しい思いをしているかもしれない。

「ありがとう」の代わりに、別の言葉で感謝を表現することもできる。「助かった」「おいしかった」「うれしい」。形は違っても、気持ちを言葉にすることから始めてみる。

最初は照れくさいかもしれない。家族も「どうしたの?」と驚くかもしれない。でも、感謝を言葉にすることで、お互いの存在がより大切に感じられるようになる。当たり前だと思っていたことが、実はとても有り難いことだったと気づく。

感謝の言葉は、相手のためだけではなく、自分のためでもある。言葉にすることで、日常の中にある小さな幸せに気づくことができる。家族との関係も、少しずつ温かいものになっていく。

完璧を求める必要はない。毎回言えなくてもいい。時々でいいから、心に浮かんだ感謝の気持ちを言葉にしてみる。そこから、新しい家族の関係が始まるかもしれない。

今日の教訓

感謝の気持ちは、言葉にしてこそ相手に届く。
「ありがとう」から始まる、家族との新しい関係を築いてみよう。