久しぶりに会うことになった昔の友人と、カフェで向かい合って座っている。

学生時代はよく一緒にいて、何でも話せる関係だった。でも、卒業してからは連絡も減って、お互いの近況もよくわからない。数年ぶりに会ってみると、なんだか以前のような自然な感じで話せない。

「元気だった?」「仕事はどう?」そんな当たり障りのない話題から始まって、一通り近況を話し終えると、なんとなく沈黙が流れる。昔だったら、こんな気まずさを感じることなんてなかったのに。

相手も同じような気持ちなのか、時々携帯を見たり、周りをキョロキョロしたりしている。お互いに「楽しい時間を過ごさなければ」と思っているような、妙な緊張感がある。

あの頃の自分たちは、共通の話題がたくさんあった。同じ授業を受けて、同じ先生の愚痴を言って、同じドラマを見て感想を言い合って。でも今は、お互いの生活が全然違う場所にある。

仕事の話をしても、業界が違えばピンとこないし、恋人の話も、相手を知らないから盛り上がらない。昔は当たり前に共有していた日常が、今はもうない。

でも、それって悪いことじゃないんだと思う。人は変わるし、環境も変わる。学生時代の関係をそのまま続けられる方が珍しいのかもしれない。

無理に昔のような親しさを取り戻そうとしなくても、今の距離感で付き合えばいい。たまに連絡を取り合って、近況を報告し合うくらいの関係でも、それはそれで大切な繋がりだ。

昔は親友だった人とも、今は知り合い程度の関係になることもある。それは寂しいことかもしれないけれど、お互いが成長している証拠でもある。

今日の教訓

昔の関係に戻ろうとするより、今の自分たちに合った距離感を見つけられればいいのかもしれない。