上司の顔色をうかがいすぎて疲れてしまう時に考えたいこと

上司のちょっとした表情や声のトーンが気になって、仕事中ずっと落ち着かない。機嫌を損ねないように、言葉を選びすぎて言いたいことが言えない。自分の一挙手一投足に、常に監視の目があるような感覚。それが毎日続くと、心は静かに摩耗していく。

顔色をうかがうこと自体は、生き延びるための反射的な知恵だ。人との関係において、相手の機微を読むことは、社会性のひとつでもある。でも、それが“過剰”になってしまう背景には、自分の中に「怒らせたら終わる」という不安が根を張っている。

かつてそういう経験があったのかもしれない。あるいは、組織の空気そのものがそう感じさせるのかもしれない。理由は一つではない。けれど、疲れ果ててしまったときには、まず「自分の感度が高すぎて疲れている」という事実を、正面から認めてあげてほしい。

相手の表情の揺れを察知するセンサーが、24時間稼働しているような状態では、自分の心が休まる場所がない。だからこそ、まずはそのセンサーの電源を少しだけ落とす練習をしてみる。「今、私が恐れているのは実際に起きていることか、それとも予測の中か?」と問い直すだけでも、思考の回転は緩まる。

また、「上司の評価がすべて」という構図から一歩引いてみることも大切だ。職場の中で、自分を見ているのは上司だけではない。少し距離のある同僚や、日々の仕事を受け取る相手の目線のほうが、自分をよりフェアに見てくれている場合もある。

顔色をうかがって疲れるというのは、「相手の感情に自分が飲み込まれている」状態とも言える。その構図から抜け出すためには、まず「自分の軸はどこにあるのか」を探す作業が必要だ。それは簡単なことではないけれど、「今、苦しいのはおかしくない」と思えるところから、ほんの少しずつ始めていける。

今日の教訓

自分の感度の高さに、まず自分だけは気づいてあげる。
その繊細さを、少しずつ守る方向に使っていく。